読書メモ 米国最強経済学者にして2児の母が読み解く子どもの育て方ベスト
タイトル: 米国最強経済学者にして2児の母が読み解く子どもの育て方ベスト
著者: エミリー・オスター、堀内 久美子
日付: 2022-10-20
先月、第二子が誕生して、子育てについて考えるいい機会だと思い読んでみた。 子育ては想像以上にコントロールすることが難しいが、それでも親は子育ての選択肢を知り、自主的に選択をすることが大事であると伝える。本書の目的は、そのためのデータ・考え方を提供すること。
以下、気になった・参考になった点
- 出産後の母子同室のメリットは少ない 1
- おくるみを使うと長く眠る
- 寝返りを始めたらやめる
- 産後の睡眠時間は大事
- 産後鬱の予防にもつながる
- 母乳育児
- 高学歴・裕福な女性ほど母乳育児が多い
- 赤ちゃんの際立ったメリットはない
- 乳がんリスクの軽減が一番大きなメリット
- SIDS (乳幼児突然死症候群) 2
- うつ伏せで寝かせない
- 喫煙を避ける
- 保育園
- ベビーシッターを通して育てるより言語学習にメリットがある
- 免疫をつけることができる
- 小学校低学年で風邪になりにくい
- テレビ
- 3-5歳からは言語の習得にある程度影響を与えることができる 3
- それ以前は意味がない
- スマートフォン 4
- 影響を図るエビデンスは乏しい
- 教育方法
- 特定の教育方法(モンテッソーリなど)が優れているというエビデンスはない
他にも大小あれど子育てに関する面白いデータが掲載されており、目次を見て気になる箇所だけでも読んでみるといい気がする。個人的にはこれまでの育児についてデータを通して見てもそれなりに悪くないと思えただけでも読む価値はあったと思う。
しかし、オリジナルタイトルがCribsheet: A Data-Driven Guide to Better, More Relaxed Parenting, from Birth to Preschool
なのに対して、和書タイトルが米国最強経済学者にして2児の母が読み解く子どもの育て方ベスト
なのはいただけない。せっかくいい本なのに、紹介するのが恥ずかしくなるタイトルになっているので、そのあたり出版社は理解した方がいいと思う。